若い人にも知ってほしいふるさと納税の仕組みと札幌の返礼品をサクッとまとめてみた

ふるさと納税ってニュースとかでよく聞くけどわかんない!って人のためにサルでもわかるくらい簡単にふるさと納税の仕組みについてまとめました。札幌の返礼品と取り組みについても紹介します。

ふるさと納税の仕組み



出典:総務省

 

納税といってるが実際は「寄付」です。

自分が応援したいと思った自治体に寄付をすることで、

・寄付した市区町村の名産品がお礼としてもらえる

・寄付した金額の一部が所得税・住民税から控除される(確定申告が必要)

寄付された側の自治体は、

・寄付金を”地域活性化や地域課題の解決”に使うことで、よりよい街づくりを行うことができる

という”寄付する側の人”と”寄付される側の自治体”がどっちもハッピーな仕組みのこと。

 

ふるさと納税の特徴



出典:総務省

 

1.好きな自治体に寄付できる

自分の住んでいる自治体じゃなくても、例えばおじいちゃんが住んでるところ、小さいときに住んでいたところ、ニュースで見て気になったところなど、好きな自治体を選ぶことができます。

 

2.複数の自治体に寄付できる

寄付先の数に上限がないので、北海道の札幌市と江別市と当別町に寄付しよう、なんてこともできます。しかも寄付の金額によってはそれぞれから名産品がもらえるかも。

 

3.寄付金の使い道を選べる

自治体によって寄付金の使い道はそれぞれで、その自治体ごとに決められています。あなたが最も必要だと思う使い道を選んで、よりよい街づくりに貢献できます。

 

ふるさと納税での寄付の仕方



出典:総務省

 

ふるさと納税を申し込むことができるサイトはいくつかあります。

 

さとふる

ふるさとチョイス

【楽天市場】ふるさと納税

 

1.上のサイトの中から好きなのを選ぶ

2.寄付したい自治体と金額を決めて申し込む

3.寄付金を支払う

4.返礼品と寄付金受領証明書を受け取る

5.確定申告をする(必要な場合のみ)

 

めっちゃ簡単です。

これなら誰でもできますね。

さらに詳しいやり方は、上に載せた各サイトに載ってますので参考にしてください。

 

【確定申告をする場合】

税務署に寄付金受領証明書を提出する。

すると、

・年間の寄附金額の合計 - 2,000円の1/10が還付金として戻ってくる

・年間の寄付金額の合計 - 2,000円から還付金を差し引いたものが翌年の住民税から控除される

年間50,000円の寄付をした場合、4,800円の還付金と43,200円の住民税控除が受けられ、合計48,000円分が還付・控除されるということ。

つまり、ふるさと納税は実質2,000円でその地域の名産品をもらえるんです。

とりあえず「いくら寄付しても実質2,000円しかかからない」と覚えてもらえればオーケーです。

 

札幌市に寄付したらもらえる返礼品


札幌市でも寄付したらもらえる返礼品を用意してます。

 

【10,000円以上の寄付でもらえるもの】

 

【30,000円以上の寄付でもらえるもの】

 

50,000円以上の寄付でもらえるもの

 

※画像はすべてhttps://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/01100より引用

 

物じゃなくて”体験”というのはいいですね。

 

札幌市の寄付金の使い道


札幌市の寄付金の使い道は以下の通りです。

 

国際交流の推進

市民活動の促進(さぽーとほっと基金)

地域福祉の振興(地域福祉振興基金)

障害のある方の支援

特別奨学金の支給(特別奨学基金)

都市緑化の推進

円山動物園の運営

文化芸術活動の支援(文化芸術振興基金)

奨学金の支給(奨学基金)

オリンピック・パラリンピックの招致(オリパラ基金)

札幌国際芸術祭の開催

 

詳細は、https://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/01100に書かれてあります。

 

どれも必要そうだし、選ぶの迷っちゃいますね。

 

札幌市の現状


ふるさと納税って一見全員がハッピーな仕組みに見える(最初にそう説明した)んですが、実は自分の自治体に寄付してくれる人よりも他の自治体に寄付する人が多ければ損する自治体が出てくるってゆう側面もあるんです。

これは所得税・住民税の控除を負担するのが、寄付をした人が住む自治体になるという構造になっているためです。

わかりやすく例えると、

 

僕は札幌市に住んでいるが、当別町を応援したくて当別町に10,000円を寄付する。

当別町に10,000円の収入がはいる。

僕は札幌市に住んでいるので札幌市に確定申告をして、8,000円の所得税・住民税の控除を受ける。

札幌市は8,000円の損失を被る。

 

ということです。

実際、札幌市はこのふるさと納税で大赤字なんです。

札幌市にも魅力的な名産品はあるので、もっと返礼品に力を入れていくべきでしょう。

 

寄附件数・寄附金額情報

年度 2008年 2009年 2010年
寄附件数 385件 455件 88件
寄附金額 397,800,697円 514,418,896円 11,072,643円
年度 2011年 2012年 2013年
寄附件数 247件 365件 177件
寄附金額 100,329,800円 121,571,810円 139,243,829円
年度 2014年 2015年 2016年
寄附件数 170件 200件 300件
寄附金額 200,532,829円 106,100,192円 364,428,100円
 出典: 総務省

 

ちなみに北海道の寄付金額TOP3は、

 

1位 上士幌町

 

2位 増毛町

 

3位 当別町

 

となっています。
小さい町でもものすごい金額の寄付金を集めて地域活性化に役立てています。

ふるさと納税のまとめ


ふるさと納税について理解できたでしょうか?

政府が掲げる地方創生を体現するために生まれたこの取り組みのおかげで、潤っている地方の町がたくさんあるそうです。

お金だけではなく、地方の名産品のPRにも一役買っているということで、各自治体はこれからますます力を入れていくでしょう。

もちろん寄付した人も、その土地のおいしい食べ物を食べれたり、その土地ならではの体験ができたりとメリットも大きいです。

中には還元率100%超えという返礼品を用意している自治体もあるので、探してみてください。

 

ただ単に寄付をしてくれというのものではなく、ちゃんと寄付する側にもメリットがあるのが、ふるさと納税がこれだけ活用されている理由です。

災害が起きた時なんかも、その地域をふるさと納税で応援することができます。

ぶっちゃけ、若い人がふるさと納税で寄付しているかというと、ほとんどの人がしてないと思いますし、友達で「オレふるさと納税で寄付してんだよね~」っていう人いたらちょっとビビります。

けど多くの課題を抱える地方の自治体を応援することができて、自分にもメリットがあるものです。

お金に余裕があればこの制度を活用して、「日本を元気に」していきましょう!