札幌市がLGBTのカップルを認定する制度を全国で6番目に導入!

6月1日より、札幌市が全国で6番目となるLGBTカップルを認定するパートナーシップ制度を導入した。そもそもLGBTって?


LGBTとは、レズ(女性の同性愛者)・ゲイ(男性の同性愛者)・バイセクシャル(両性愛者)・トランスジェンダー(体の性と心の性が一致しないが、外科的手術は望まない人)の頭文字をとった、性的少数者を表す言葉。
世界の人口では3~4.5%。
日本では7.6%。(※これは左利きやAB型の割合と同じくらい)
LGBTには、社会的地位が与えられず、差別や迫害を受けてきたため、国や法律と戦い続けてきた長い歴史があり、今現在でも同性同士の結婚はおろか性交渉すらも認められていない国や地域が多く存在する。
それがようやく、21世紀に入りLGBTを法律で認めようという動きが世界各地で加速してきている。

 

札幌市が導入したパートナーシップ制度とは?


今回導入されたパートナーシップ制度は、20歳以上の札幌市内在住者(転居予定でも可)の性的マイノリティを対象とした、“日常生活において、経済的、物理的、精神的に協力し合うことを約束した、一方または双方が性的マイノリティである関係を公的にカップルと認める”要綱である。
あくまで条例ではなく要綱であるため、法的拘束力は一切ない。
わかりやすくいうと「札幌市がカップルであることを認めます。だからカップルと認められたいならぜひ札幌に移住してきてください。でも結婚はまだ認めませんよ。」ということ。

 

札幌市がLGBTカップルを認定する意義


今回の導入に人口増を狙ったイメージ戦略という側面があったかは定かではないが、LGBTカップルを認定したのは政令指定都市では札幌市が初であり、地方都市とはいえど人口200万人が住む地域での今回のパートナーシップ制度の導入がもたらす影響は少なからずありそうだ。今後もLGBTを認める市町村が増えてくれば、いずれ国自体も動かざるを得なくなるだろう。

ただ、これは前進とも捉えられるが、まだ数ある市町村のほんの一例でしかないとも捉えられる。
ぶっちゃけ、本来LGBTの権利は当たり前に認められるべきもの(むしろ認める認めないという権利がどこにあるのかと言いたいくらいなのだが・・)であり、今頃かよ!と言いたくなる感は否めない。

しかも法的には婚約はおろかカップルである権利すら認められていない。
国や法律が本当に人々の幸せのために存在するのだとすれば、法律・条令において一刻も早く認めることは必然ではなかろうか。
彼ら彼女らはただ少数派というだけで、何百年もの間苦しい思いをしているのだ。